防災士養成講座の一環で、普通救命講習を受講してきました。9時から12時までの3時間ほどで、日光市消防庁舎にての開催でした。ちなみにこの講習会の受講者数は、市町村合併し今の日光市になった平成18年3月から3,500人を超えるそうで、合併前に受講された方を入れると10,000人は超えるだろうとのことでした。
また、平成19年の救急出場回数は4395回で、その内の40%ほどとなる1,689人は軽傷の方だったとのことです。これは特に救急車を要請しなくても大丈夫という人の数となり、救急車をタクシー代わりに使わないでほしいとのことでした。
ただし、当事者もしくは周囲の方は慌ててしまい、とにかく119番という方がおられるとは思いますが、それにしても多いですね。夜間休日診療などでも同様のことが言えるようですが、救急車を呼ぶ方がいいかどうかをきちんと判断し、対処することが必要です。安易に救急車を要請し、別の重症の方を救えない、なんてことがないようにしたいものです。
1時間ほど講義を受け、続いて心肺蘇生、人工呼吸、AEDの使用などの実技に入りました。実際の現場のように、倒れている人を発見、意識、呼吸の確認、119番要請、人工呼吸、心臓マッサージ、AED使用までを体験しました。
一人一人実践し、それぞれが終わってから、その講評を頂く形で進行しました。
AEDは最近様々なところで目にすることが多くなり、それによって命を救われた話を聴く回数も増えてきました。電源を入れ、パッドを装着し、心電図解析、必要ならば電気ショック、このあと2分ほどして心電図解析となり、その結果電気ショックが必要かどうかが音声で指示されます。電気ショックから次の心電図解析、もしくは心電図解析から次の心電図解析までは2分あり、その間人工呼吸と心臓マッサージを続けることになります。途中で呼吸、意識が戻ったりすれば別ですが、そうならなければ救急隊が到着するまで続けることになります。
今回はAEDを使用し、電気ショックを与えた後、次の心電図解析まで2分間人工呼吸と心臓マッサージを続けました。ドラマや映画ではそんな光景を目にすることもありましたが、やってみると結構きつい。想像以上に体力のいることだと感じました。一人でずっとやり続けることの難しさ、多くの人で交代しながら続ける必要性を痛感しました。
この体験が活きる場面が来ないことを祈ります。勿論、そのときが来れば全力を尽くしますが、それはどなたかのいのちが危ないということですから、そんなことがないにこしたことはないと思うのです。
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